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冬暖かい住まいは人を幸せにする1  ー冷え性は仕方ない?ー


立春をすぎて、陽の暖かさに春の気配を感じ取ってみたくなる季節になりました。
とはいえ、まだまだ寒い。春が来るまで辛抱我慢の2月です。

私は冷え性である上に、当たり前のように冬季の室内は暖かい北海道で育った記憶は強固なようで、
いまだに「東京の家は寒すぎる。どうして建物の中に居て手がかじかむのだろう?なぜ家の中で足がしもやけになるのだろう?私何か悪いことしましたか~?」と
時々穴を掘って叫んでいます。

…というのは冗談です(笑)。もう大人なので実際はそんなことはいたしません。

おとなしく室内履きを用意し、体質を改善すべく毎朝体操を続け、漢方薬を飲み始めてみたり、根菜を多く食べ、生姜を飲み物に投入し、、etc対策を講じています。
が、PCに向かいキーボードをたたいている今も手の指が冷たい。室内履きの中の足も冷たい。

私と同じように、様々な策をとりながら寒さと付き合っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?


「寒けりゃ一枚余計に上着を着ればよいでしょう。」
「寒いくらい我慢できないとは軟弱だ!」

関東に住み始めてからこれまでに、建物の中が寒いと訴えたときの代表的な反応は上記の二つのパターンでした。

なるほどそうですね、、本州の人は随分身体が丈夫なのだな。

そう自分に言い聞かせてきましたが そろそろ我慢の限界、本音を書いていきたいと思います。笑



昨年平成28年4月には省エネ法が一部施行されて、新築住宅に課せられるスペックが上がる一方、既存の建物の中には「無断熱住宅」なるものが多く存在しているのも世の現状です。家の建物の寒さを仕方ないこととして、捉えている方は多いのではないでしょうか。「家は夏を旨とすべし」なんて、800年前に有名人がうっかり書いたものだから、まだ信じてる人が居たりして。

断熱なんかしなくても、エアコンを付ければあったかくなるでしょ。
なんてことを言ってのける人々。(注:私には、暴言に聞こえるのです。)

床下の湿気対策は抜かりなくても、床の断熱材を入れずなんの疑問も持っていない人々。彼らに遭遇する出来事があり気づかされたことがあります。

それは私たち専門家にとっての「当たり前」はまだ「世の当たり前」ではないということ。そして、彼らにはなんの悪気もないこと。私たちが十分に「お知らせ」をできて居ないことを思い知らされた出来事でした。



これまで寒かった室内の温熱環境が改善されるとどうなるのか?

今費やしている不要なエネルギーを、もっと向けるべきところに使えるようになります。

暖房エネルギーだけの話ではありません。人間のポジティブなエネルギー、健康に充実して過ごすことのできる人生の時間が増えます。(イギリスでは「住宅改修によって医療費を減らせる」という試算の元に、政策として断熱改修に取り組んでいるそうです。)

とくに、高齢者と呼ばれる年代に方々にとって、住まいの寒さ改善によって、健康寿命を延ばす可能性があるという研究もされています。※
世界に先駆けて、高齢化社会への道をばく進することになる日本で、住宅の断熱のレベルを、法律で底上げできる新築住宅だけでなく、既存住宅も含めて、底上げしてゆくことが大事だと感じます。


設計を依頼してくれるお施主様には、「当たり前」のこととして、断熱性能や居住性のことを考えた材料の提案を行ってきました。
これまで考えてきた住まいの断熱や寒さを感じにくい工夫について、数回に分けてお伝えできれば思います。

※慶応大学理工学部 伊香賀俊治教授による




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by o-oik | 2017-02-08 13:53 | 住まいにまつわる私の考え