【東埼玉の家】中庭の石工事が進んでいます

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先週末より、中庭の石工事が始まりました。

平場はゴロタ石を「土決め」というモルタルを使わない方法で並べます。雨水が浸透するので、頻繁に使う場所でなければ、時間の経過と共に自然な風合いが出やすい方法だとのこと。石の自然の形を活かして組んでいく仕事を、福樹園の諏訪さんは「根気が大事」だと話してくれました。
職方さんたちは多めに準備したゴロタ石の中から「なかなかちょうど良い石がないんですよ〜」といいながらも、石をあてたり外したりしながら、コツコツと並べていきます。


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ゴロタの平場が完成。今回使った川石は少し青みがかった綺麗なもので、見ているだけで癒されるようです。

飛び石の位置も、お施主様に実際に渡ってもらって、見え方も併せ微調整。
来週からは、植栽に入ります。

冬場の工事ですので、本当の「完成」は春の芽吹きを待つ事になりますが、お施主さまには新しい家での生活のなかで、ゆっくりと待つ時間も楽しんで頂けたらと願っています。

(そういえば、まだ夏の熱さが残る引き渡しの折に、すでにお施主さまより「来年の秋の紅葉の時期が、この家の本当の完成」という言葉も頂いていたのでした・・・わたしが願うまでもなく、きっと楽しんでいただけることでしょう!)

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# by o-oik | 2016-11-30 10:56 | 東埼玉の家

11月の雪景色

お施主様が写真を送ってくれました。
11月にこの雪は、北海道でもめずらしい…。

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雪景色の「かみのっぽろの家」です。




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# by o-oik | 2016-11-08 22:54 | 風景

中庭のイロハモミジを求めて



東京もすっかり秋の気候ですね。

9月のお引き渡しだった東埼玉の家、まだまだ夏の暑い時期だったため、
造園工事は間を置いて秋の涼しい気候のなか行うことに。

建築の着工前から、設計と平行してどんな樹木をどこに植えるか、相談してきましたが、
ようやく動き出すところまで来ました。

先日、お施主さまのご家族と、デザインでご協力いただいているクジラランドスケープの高橋さん、造園の庭・福樹園 諏訪さん夫妻に、建築から及川も連れ立って、埼玉県内の圃場を廻ってきました。

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巨大な植木鉢の列に、テンションが上がります。樹木を育て管理している圃場は、樹木を生産する農家のような処です。造園屋さんが、樹木を探しに来ることはあっても、個人の庭のお施主様が来られることは珍しいそうですが、ご主人の希望もあって高橋さん諏訪さんにセッティングして頂きました。

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最大の目的は、中庭に植えるイロハモミジを見つけること。


今回のように中庭に植えるようなケースでは、
樹木として、勢いがある良い木であるかに加え、
空間とのバランスを考慮して選定することが大切になります。
(そして、最後の決定打は、「この樹だ」とピンとくることだと思います。)

圃場の方のアドヴァイスを伺いつつ、

中庭の広さに対し必要な大きさや、目線を低くしたリビングから見たときにも丁度良く枝葉がみえるか?などの観点から、私からも助言を。

また、「単幹(たんかん)」か「株立ち」かによっても立ち姿は大きく変わります。
始めは単幹のモミジに惹かれていたご主人ですが、
最終的には2件目の圃場で諏訪さんが見つけてくれた
株立ちのものを気に入ってくださり、その日の最大の目的は無事達成することができました。

リビングからの低めの目線からでも枝振りを楽しめそうな、株の多いイロハモミジ。
株立ちのものは、自然の樹形を活かして剪定もしやすいそうです。
庭の完成がますます楽しみになりました。


   *  *  *


その後は、ご自宅に移動して、使う石のサンプルを確認しつつ、
見積もり調整とデザインの確認をしました。

オープンハウス以来、初めて訪ねた東埼玉の家でしたが、
家具や絵画も納まって、居心地良さそうに整えられているのに感激しました。

「家は人を元気にする力がある」と確信を深めることにもなった一日。
改めて、ご依頼に応えることができた幸せを感じました。
本当にありがとうございます!そして、これからもよろしくお願いします。
(と、今度お施主さまに直接伝える事にしましょう・・・。)



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# by o-oik | 2016-10-25 11:21 | 東埼玉の家

レッドシダー外壁のメンテナンス

今週、秋の北海道に行って来ました。


竣工して3年が経過した「かみのっぽろの家」です。
外壁や、柱、玄関ドア、にウッドデッキや板塀はそろそろ
塗装のメンテナンスのタイミングでした。


直射日光が当たる部分は、レッドシダーの板壁の色が抜けて白っぽくなったり
雪解け水が跳ね、壁に当たる箇所は黒く変色するなどの症状があり、どうしたら良いかとご相談いただきました。

縦の合決り(あいじゃくり)板はレッドシダーの鋸目を仕上げ面に使いましたが、竣工時には
オスモの「ウッドステインプロテクタークリア”プラス”」という塗料で仕上げ、板の色をそのまま活かすようにした部分です。

白っぽい変色をカバーするため、今回はウッドステインプロテクターの「クリアプラス」に、着色のため顔料の入った「ラーチ」を混ぜ、半透明にして仕上げました。
下の写真は、再塗装する前と後の様子。

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気軽に、気になった箇所を手入れできるように、
足場を掛けなくてもメンテナンスができる高さにしたのですが、ハシゴに登っての塗装はハードルが高かったです…。脚立で届く程度で納められると、メンテナンスのハードルはぐっと下がることが実感できました。
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左の、縦に張った板の部分が、今回半透明のオスモを再塗装した部分です。
木口は、特に水を吸いやすい箇所なので、たっぷりと塗っておく必要があります。
(跳ね返りは、基礎の水切りを奥に引っ込めることで、軽減できたのですが、この家は基礎断熱の都合を優先した納まりとしました。)

右の、グレー塗装の下見板は、竣工時からそのままなにもしていません。トドマツの曳き板ですが、オスモを2色混色してあります。



今回のメンテナンスへの協力を通して、改めて 定期的に手入れがしやすい工夫を設計時に盛り込むことも大切だなと思わされました。

手入れをすることで、家に愛着を持って頂く事にも繋がりますし、
資源を有効に使い、経年変化を許容する価値観が広がれば
全国どこに行っても同じ、という風に均質化してしまった住環境の中でも、味のある風景が育ったり、環境への負荷を抑えることにも繋がるのではないかと。

もちろん、足場を掛けての作業が基本ですので、このブログを見た方で2階建て以上の板壁のメンテナンスをお考えの方は
くれぐれもムリはせずに建設会社にご相談くださいね!

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リフレッシュ完了です。





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# by o-oik | 2016-10-16 14:56 | メンテナンスのこと

『竣工』ロス 

『村野藤吾先生が、建築をつくるのは娘を育てるようなものだ。手しおにかけた娘を嫁にやるような気持ちで落成式にいつも出席するのだが、大切に扱って貰えるといい所へ嫁がせたと安心すると言っておられた(以下略)』 (建築文化7909より)


吉阪隆正さんという建築家が、自身が設計した八王子セミナーハウスを発表した際に、
自分にとってはまさしくセミナーハウスがそういった例だと言って、1979年に雑誌に寄せた文からの一節です。
今週末の見学授業の準備中この文章にゆきあたり、I先生と「まったく同感ですね」と
住宅の引き渡しに落成式はまず行いませんが、建築家のハシクレとして私も共感をした一文です。(ざんねんなコトに娘を嫁がせたことはナイですが、、)


エネルギーを注ぎ、色々な方達と協力して完成させた家を引き渡した後は、安堵とともに空虚なサビシさがあるもので。(私は「竣工ロス」と呼んでいます。笑)
嫁ぎ先から連絡を頂くと、「何をやらかしたか」と焦ったり、まだ日が浅いせいもあって、嫁に行ったあとも気になって仕方ありません(笑)。嫁に行った娘を訪ねる日を楽しみにする今日このごろです。


大事にしてもらうんだよう。

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娘(東埼玉の家)の写真 その1

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その2

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その3  

今は植栽の準備中。庭の完成が楽しみです。
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# by o-oik | 2016-10-06 15:08 | 東埼玉の家