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京都造形、オリエンテーリング、僥倖。

先週末は、京都造形芸術大学のオリエンテーリングのため京都へ。
非常勤講師として2年目の春を迎えました。
一年前に、京都で初顔合わせしたM2の面々のことを思い出し
感慨にふけったり。
去年の今頃のことを思い出すと、ものすごく複雑な気分に陥る春です。笑


午前中は、M1、M2に分かれて課題チェックやオリエンテーションを受けてもらい、
午後からは学校を出て京都で見学会。
昨年の町屋見学にひき続き、
今年は、数奇屋建築で著名な「中村外ニ工務店」、ここの「興石」ショールームと
加工場も拝見する僥倖に恵まれました。

恥ずかしながら勉強不足で、中村外ニ工務店のことを詳しくしらなかった私ですが
加工場に足を踏み入れた瞬間、
「ああ、これはすごい」と。
まるで空気が違う。
自分のみぞおちの上あたりにあった「ざわつき」が、
ふっとお腹の底に落ち着いたのにまず気づきました。

床には無垢板が張られ、波板の天井から光が落ちる大きな空間は明るく、ときおり
すうっと風が通り抜ける。
その中を、
すっきりと良い顔をした職人さんたち、その動きはあくまでも静か。

鉋をかけるときの集中が、その空気のなかキラっと光る。
壁には道具類がつかいやすそうに整理整頓された棚。
掃除は行き届き、そのスペースにはノイジーな思念の気配もない。
どこまでも透明。

二代目の義明社長は、集まった学生たちにお話してくださった冒頭で
「日本建築で一番たいせつなのは清らかさです」
とおっしゃっていましたが、その清らかさは、清らかな場所から生まれているということが、ものすごい説得力でせまってきていました。
この日の体験は、講師として同行させてもらった私にとっても
忘れがたいものでした。ありがとうございました。

私には、数奇屋の仕事についてあれこれ言うことはできませんが、
目指している空間のエッセンスを見せていただいたような気がしています。
それから、やっぱり「掃除」は大切だなということも再認識。

それにしても、それにしてもです。
大学院で、住宅を学べるこのコース自体、めずらしいですが、
この日も、あたらめて「このコースの学生は幸せだな…!」と羨ましくなったのはいったい何度目のことでしょう。笑

その後も横内畝人先生設計、中村外ニ工務店施工の「若王寺のゲストハウス」見学、若芽の黄緑が午後の陽に美しく映えるなか、「最初の見学先がここなんてなんて贅沢すぎる。」なんていう声も。笑
陽もくれ、横内事務所での懇親会の夜は更けていくのでした。

新年度も始まり、伊藤スタジオにも新しい顔ぶれが加わりました。
どんな作品が生まれるのか、粘りと頑張りに期待です。

今年に入って、札幌に京都に…と移動が多く、「どっしり構えて」ということが
難しいのですが、いただいた刺激を設計中の案にも
反映すべく、鉛筆をしっかり握りたいと思います。
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by o-oik | 2013-04-16 00:08 | 日常

フライング。

八重桜が残る東京から、雪解けの北海道へ。
今週は、竣工近い札幌の現場へ行ってまいりました。

先の予定を考えると、「早く戻らねば」と思うのはいつものことですが
一旦現地に着いてしまうと
工程にあわせ あれも見ておきたい、これも確認しておきたい、
と長居することに。。

現場では、職人さんと直に話をするのを大事にしています。
こんな工夫をして納めた、こういう方法もあるよ、など教えてもらったり
発見もありますし、何より楽しいので(!)。

滞在中は、昼間現場を確認。晩に図面に起こして翌日現場で指示というサイクル。
現場が始まるまでは想定していなかったことですが、かえって集中できてよかった。
(近ければ、一週間おきに通うのが一般的。)
「遠方なり」の良さでしょうか。


今回は、換気扇やPSの暖房放熱機、水栓や照明器具といった設備機器に、
それから家具や建具も入りました。
最終日、内部の塗装を確認して帰京。
木部には、塗膜をつくらない「浸透性塗装」をつかったのですが、
塗る相手によって、色の「ノリ」(吸い込み、といいますが)が変わるため、
現場で最終確認。


雪解けを待って、外構の木塀と基礎巾木の仕上げを行います。

竣工まであと少しなんですが、フライングしてリビングの様子を。
白い壁の後ろ側が寝室、大きなワンルームです。
布で仕切る予定です。

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by o-oik | 2013-04-12 12:47 | かみのっぽろの家