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できるだけ損なわずに

気が付けば、ひと月以上ぶりの更新。
気が付けば、11月もじきに半ば。

気が付けば、
あれやこれや、来週の予定、「ねばならない」こと、シュミレーション
で頭がいっぱいだったようです。

昨日は、そういうのをぜーんぶ置いて、
秋晴れのなか、芋堀り。

脱サラして無農薬で野菜を作り始めた農家さんの畑におじゃましてきました。
(K君、素敵なお誘いありがとうございました。)
芋堀り、草取りのあとはお昼ごはんをいただいて
すっかりゆるんで実家に帰ったような時間を過ごしてきました。

「どうせやるなら無農薬で」と。50代半ばで農業を始めたというHさんです。
さらっと言うほど簡単ではないのだと思いますが、すべての野菜がこういうつくりかたに
なればどんな良いだろう。と想像するのは無責任なことだろうか?
虫食いで穴があいていても、こういうものを食べたいと思う人たちが
周囲には確実に増えていっている。


*  *  *


口に入れるものですから、こだわってつくっています。

(みなさんの)この身体は、ご両親からの大事な預かりものですから

最後のときまで、できるだけ損なわずにお返ししたいと。ですから

口に入れるものですから、こだわってつくっています。


*  *  *

決して口が上手とはいえないタイプだと思われるHさんが
すっきりと、こうおっしゃったとき
朝の芋畑のなか、友人達と輪になって聞いていた私は
「あっ…」
と思ったのです。

その「あっ」の、ほんのかけらでも伝わらないかなと思って今パソコンに向かっています。

設計事務所のブログなんだから、
もっとそれらしいことを書けば?とつっこみを入れつつ。笑

今日はこのあたりで。
みなさまにとって今日が良い一日でありますように。

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by o-oik | 2012-11-11 14:39 |

もみじ市

今日、「もみじ市」に行って来ました。
話に聞いて、はやく行ってみたかったイベントです。


多摩川の河川敷で。
秋の良い天気で。
沢山の人達が、ものすごく楽しそうで。
リラックスしていて。
大人も子供も、散歩中のお年よりも居て。
川を背にしたステージには音楽があって。
食べ物と手作りの作家さんの器や、ファブリックや、紙のお店があり。
お店の人は、売り込みに一生懸命というそぶりはなく。
質問をすると、商品(作品と言うべきか?)について丁寧かつ等身大の説明をしてくれ。

・・・
なんなんでしょう、この気持ちよさは。


今年で4年目になるもみじ市。始めた年の入場者数は、数百人だったそうです。
私が見知っている「楽しそうな大人」のナンバー5には確実に入る
手紙社のKさん(以前ブログで紹介した、ごはん屋ひばりのオーナーさんでもある)始め、
3人でスタートしたイベントなのだそう。

始まりは、3人の方の頭のなかにあるものだったであろう、イメージが 
人と、時間の力を巻き込んで、
こんな光景を実現したのだな。。

などと、一時(いっとき) 河川敷で感動してました。

■■もみじ市は明日まで。
http://momijiichi.com/


(今日会場でおみかけしたKさんは、やっぱり人一倍楽しそうでした。)


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by o-oik | 2010-10-23 19:14 |

LED礼讃へのステートメント

打合せのため外出した足で そのまま夜は新宿ozoneリビングセンターへ。
申し込んでいたセミナーに行って来ました。

「ライティングスタイリスト」という耳に新しい肩書きは米津誠太郎さんによる
「ヨーロッパの最新照明事情レポート2010」と題したセミナー。
4月にフランクフルトとミラノで開催された照明見本市を紹介する内容でした。

EU圏では、消費電力の高い白熱電球から 製造販売が中止されており、
見本市でも、各社が LEDを使った新製品を発表しているのだそうで、
そんな新製品を 美しいビジュアルで紹介してくれる
目も耳も楽しめるセミナーでした。


さて。

ここ数年のあいだに
心落ち着く白熱灯の明かりが、地球温暖化の悪者のような扱いをうけていることに
ひそかに 心を痛めていたワタクシ。
(自分の居住スペースは全て(!)白熱灯。そして、白熱灯が全然なくなってしまったら どうしたら良いのだ?と 本気で心配している。でもそれは 大きな声で言ってはいけない気がする。)

このセミナーで、一つほっとできるエピソードを聞きました。

「新しい照明の時代が始まる」というムードを醸しつつ、LEDの可能性をさまざまにアプローチする各社の試みがある一方で、

LEDは一つの選択肢。
「光の質」を大切にする メーカーの中には、
「わたしたちは LED導入には 慎重ですよ」と 意思表明をする会社もあるのだそうです。

LOUIS POULSEN や Ingo Maurer といった 日本でもポピュラーなメーカーが
そういった メッセージを出しているのですって。

EU圏で白熱灯が製造中止になるとき、
「みんなが使える白熱灯をなくすこと ないんじゃないの?」
と反対したのが インゴ・マウラーだ と米津さん。

人間が好きな、自由な発想のデザイナーらしいな。
と、そのエピソードを聞きながら 嬉しくなってしまった。

そして まだ製品化される前だという 「電球型、LED」
美しい写真だったので 皆さんにも お見せしようとHPを探したのですが
載っていないみたいです。



楽しもう!

というメッセージが伝わってくるインゴ・マウラー社のHP

http://www.ingo-maurer.com/
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by o-oik | 2010-05-20 22:10 |

「Time To Say Goodbye」でディナー

昨年ご縁あって、麗しいソプラノ歌手と友人になった。

とはいえ、一度も彼女の歌声を聴いたことがなかった私。

そんなわけで今日は、
彼女が歌っているというみなとみらいのレストランで仲間とディナー。
(Tさん、ご馳走になりありがとうございました。)
たまにはこんな日もある。

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ソプラノの崎元絵理さん。深いブルーのドレスが似合ってます。
歌う彼女は(普段どおり?)堂々として、プロの声楽家の声量も、
低音まで良く出る大人っぽい声質も素敵でした。
私は音楽に関してシロウトですけど、
やっぱり目の前で演奏を聞くのは迫力があって、感動。

自分の場所で輝いている彼女を目の当たりにして、幸せな気分になった晩でした。

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ソプラノ、テノール、ヴァイオリン、ピアノの演奏は
オープニングの「オペラ座の怪人」に始まって、
「A列車で行こう」、「シェルブールの雨傘」etc.
最後は盲目のイタリア人テノール、アンドレア・ボチェッリの
「Time To Say Goodbye」。
この曲はサラ・ブライトマンとのデュエットが有名です。
(付け焼刃の知識。。)

pm19:00、20:00の2ステージですが、
曲目が違うので、19:00の回からゆっくり食事をしながら楽しめました。

次回は5月26日(水)に決定したとのこと!
本当に良いステージなので、ぜひ聞いてみて欲しいです。
夜の横浜デートで、歌声に酔う非日常を楽しむのはいかがでしょうか。
(普段のお料理と同じ料金で、演奏がきけます。)

ブラッスリー・ティーズ・ミュゼ
お料理も美味しい横浜美術館にあるレストランです。
http://www.br-ts.com/index.html
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by o-oik | 2010-04-27 23:57 |

「左官仕事どろり好奇。」

毎回左官職人がゲストとなって、インタビュアーが話を聞いてゆく
という珍しい講座の第一回目に行ってきました。

第1回目のゲストは茨城は古河の左官、白石博一さん。

インタビュアーでもあった「晴れやか美術計画」の木村謙一さんと一緒に手がけたという仕事から、
今月28日にオープンするというさいたまの大宮盆栽美術館の大津壁などなど。

石膏、セメント、石灰、土の4つにわけて、その特徴から
仕事で試行錯誤を積み重ねながら白石さんが感じてきたこと
木村さんによる解説(硬化反応の化学式解説まで!)があって、あっという間の3時間だった。


水をコントロールするために、材料の配合を変え、
コテを当てて水を出す。樹脂をいれない土壁の場合は、しっかり固まっても水に戻すことができる。
土や水を操う技を繊細に繰り出す左官仕事が現代に続いていて、目にすることができることは
私達みなに残された知恵なのだと受け止めたい。

床のタタキについての話。
タタキは「三和土」と書いて、土に石灰や水を混ぜ、叩き固めると硬くなるのでタタキという。
不特定多数の人が利用する施設などでは、
ハイヒールでも削れてしまわないように、タタキを硬くしなくてはならず、
しかも工期がないので養生しなくてもすぐに硬くなるようセメントを入れることになる。
セメントは硬い、土は弱い、といった思い込みが発注者の側に強くあって、
毎回その思い込みとの戦いなのだそうだ。

セメントは硬くなるがその分割れやすくなる。といい、
歩いたときの感じがやわらかいから土のタタキが好きだという白石さんが印象的だった。

設計の仕事でも、世の中にある根強い思い込みのようなものを 圧力に感じる場面が
ある。思い込みに乗るフリをして、楽なほうにあわせていくうちに
フリがフリではなくなるのは恐ろしいことだ。
踏みとどまって、ぶつかってくる流れを感じ続けることが唯一の方法なのだと思う。 


そして、せめぎあいの中で仕事を続けている職人さんの話を聞いているあいだ、
私の目には、その姿はあるときは研究者、あるいは技術者のよう、はたまた詩人、
ときに哲学者のようにも見えていたのであった。

これから10月まで毎月一回の講座があるようです。
優秀な左官職人の話を聞ける大変ユニークな機会だと思います。
普段あまり左官に触れる機会がない、という方も、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

連続講座「左官仕事どろり好奇。」 会場:東中野パオ

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by o-oik | 2010-03-21 19:52 |

wHAISのこと

ちかごろ、女性ばかりの設計者(など)によるプロジェクトに参加しています。
その名もWHAIS(ワイズ)。

わたしのような設計事務所の主催者、や現役スタッフ、エデュトリアルリアル・デザイナーに
建設会社の現場監督さん!
(女性ばかり。)
勉強会やミーティングの場は、皆真剣で、いつも刺激を受けています。

しばらくブログの更新がないので、がっかりしていたアナタ。
こんなこと(も)してたんです。
これからの活動を楽しんで、皆さんにお知らせしていけたらなと思っています。

目下、9月末のイベントの企画中です。
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by o-oik | 2009-08-11 21:30 |

忘年会いろいろ

今週は、これまでや、これから仕事でお付き合いのある
方たちと 忘年会という形でよい時間を過ごすことが
できた一週間でした。
荒波のなかの横浜クルージングパーティーあり
家庭料理を囲んでのホームパーティーあり
スタンダードな居酒屋あり
3者3様の忘年会で、
人の関係と場のあり方の違いだったり、場に応じて自分も色々な顔を持っているということが
あぶり出されて、面白い体験でした。

昨年と比べると、
自分が変わったのか、他者が変わったのか、
人との関係も少しずつ変わってきていることにはっとします。
皆で少しずつ変化しながら、この良い「場」を大事にしていきたいなぁと
しみじみしている年末です。

来年はどんな年になりますか。

明日最後の忘年会で、今年は仕事納め。
皆様も良い正月をお迎え下さい。
来年もどうぞよろしくお願いします。
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by o-oik | 2008-12-27 17:56 |

広瀬謙二さんセミナー「伝統とモダニズム」

昨晩は新宿OZONEにてセミナーに参加してきました。
SHシリーズの構造のように 無駄のない、タイトな方なのかな?と想像していましたが
実際に拝見する広瀬さんは80を超えるご高齢ながら
ユーモラスな語り口のデザイナー。

建築は人間の生活に一番身近なものだから
人間のモジュールに近いもの、
人間の感性の範囲内で処理できるものをぼくは使いたい。

と語られ、
コンクリートは巨大なボリュームが「納得できない」ので
使いたくない。…のです。

世のあたりまえにとらわれず
SHシリーズの鉄骨造から後年の木造まで、、
その時々で「納得」のいくレベルまで工法を追求していった
その明快な姿勢にモダンを感じたのでした。

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写真は窓の外のケヤキ夕景。
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by o-oik | 2008-11-19 18:05 |

写真家中里和人さんの公開ゼミ 「夜景から闇景へ」

昨晩、早稲田芸術学校の夜の公開ゼミにて
写真家中里和人さんの最近の作品を見、話しを聞くことができました。

日本の風景が面白いと思っている。
日本の風景以外に興味はない。

と言い切る中里さん。
暗闇の日本列島を歩き回って
得られた「夜景」ならぬ「闇景」は、
遠くから届いた街明かりや月の光をかすかに捉えて
目を凝らすと見えてくるような 森の質感であったり
アスファルトの存在感だけが迫ってくる
2次元というよりもほとんど空間の体験のようでした。

11月27日から新宿御苑前のフォトギャラリー シリウスで始まる
「ULTRA」というタイトルの写真展では、
大判に印刷した作品を展示するというので
画面の前に立った時の空間体験が 
かなり楽しみ。

暗闇のなかでは 日常眠っている人間の原始的な感覚が研ぎ澄まされるという仮説。
色や形といった要素が闇に沈んだあとにのこった
景色の存在感だけが迫ってくる写真をみていると、どうやらその仮説は正しいに違いないと
確信できます。



プロポーションといった
視覚から得られる快感にどのくらい依存するのか
建築と共通するテーマに思いをめぐらせる一夜でした。
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by o-oik | 2008-11-14 20:51 |