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中庭のイロハモミジを求めて



東京もすっかり秋の気候ですね。

9月のお引き渡しだった東埼玉の家、まだまだ夏の暑い時期だったため、
造園工事は間を置いて秋の涼しい気候のなか行うことに。

建築の着工前から、設計と平行してどんな樹木をどこに植えるか、相談してきましたが、
ようやく動き出すところまで来ました。

先日、お施主さまのご家族と、デザインでご協力いただいているクジラランドスケープの高橋さん、造園の庭・福樹園 諏訪さん夫妻に、建築から及川も連れ立って、埼玉県内の圃場を廻ってきました。

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巨大な植木鉢の列に、テンションが上がります。樹木を育て管理している圃場は、樹木を生産する農家のような処です。造園屋さんが、樹木を探しに来ることはあっても、個人の庭のお施主様が来られることは珍しいそうですが、ご主人の希望もあって高橋さん諏訪さんにセッティングして頂きました。

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最大の目的は、中庭に植えるイロハモミジを見つけること。


今回のように中庭に植えるようなケースでは、
樹木として、勢いがある良い木であるかに加え、
空間とのバランスを考慮して選定することが大切になります。
(そして、最後の決定打は、「この樹だ」とピンとくることだと思います。)

圃場の方のアドヴァイスを伺いつつ、

中庭の広さに対し必要な大きさや、目線を低くしたリビングから見たときにも丁度良く枝葉がみえるか?などの観点から、私からも助言を。

また、「単幹(たんかん)」か「株立ち」かによっても立ち姿は大きく変わります。
始めは単幹のモミジに惹かれていたご主人ですが、
最終的には2件目の圃場で諏訪さんが見つけてくれた
株立ちのものを気に入ってくださり、その日の最大の目的は無事達成することができました。

リビングからの低めの目線からでも枝振りを楽しめそうな、株の多いイロハモミジ。
株立ちのものは、自然の樹形を活かして剪定もしやすいそうです。
庭の完成がますます楽しみになりました。


   *  *  *


その後は、ご自宅に移動して、使う石のサンプルを確認しつつ、
見積もり調整とデザインの確認をしました。

オープンハウス以来、初めて訪ねた東埼玉の家でしたが、
家具や絵画も納まって、居心地良さそうに整えられているのに感激しました。

「家は人を元気にする力がある」と確信を深めることにもなった一日。
改めて、ご依頼に応えることができた幸せを感じました。
本当にありがとうございます!そして、これからもよろしくお願いします。
(と、今度お施主さまに直接伝える事にしましょう・・・。)



by o-oik | 2016-10-25 11:21 | 東埼玉の家


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