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レッドシダー外壁のメンテナンス

今週、秋の北海道に行って来ました。


竣工して3年が経過した「かみのっぽろの家」です。
外壁や、柱、玄関ドア、にウッドデッキや板塀はそろそろ
塗装のメンテナンスのタイミングでした。


直射日光が当たる部分は、レッドシダーの板壁の色が抜けて白っぽくなったり
雪解け水が跳ね、壁に当たる箇所は黒く変色するなどの症状があり、どうしたら良いかとご相談いただきました。

縦の合決り(あいじゃくり)板はレッドシダーの鋸目を仕上げ面に使いましたが、竣工時には
オスモの「ウッドステインプロテクタークリア”プラス”」という塗料で仕上げ、板の色をそのまま活かすようにした部分です。

白っぽい変色をカバーするため、今回はウッドステインプロテクターの「クリアプラス」に、着色のため顔料の入った「ラーチ」を混ぜ、半透明にして仕上げました。
下の写真は、再塗装する前と後の様子。

レッドシダー外壁のメンテナンス_e0132960_14151479.jpg

気軽に、気になった箇所を手入れできるように、
足場を掛けなくてもメンテナンスができる高さにしたのですが、ハシゴに登っての塗装はハードルが高かったです…。脚立で届く程度で納められると、メンテナンスのハードルはぐっと下がることが実感できました。
レッドシダー外壁のメンテナンス_e0132960_14013494.jpg

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左の、縦に張った板の部分が、今回半透明のオスモを再塗装した部分です。
木口は、特に水を吸いやすい箇所なので、たっぷりと塗っておく必要があります。
(跳ね返りは、基礎の水切りを奥に引っ込めることで、軽減できたのですが、この家は基礎断熱の都合を優先した納まりとしました。)

右の、グレー塗装の下見板は、竣工時からそのままなにもしていません。トドマツの曳き板ですが、オスモを2色混色してあります。



今回のメンテナンスへの協力を通して、改めて 定期的に手入れがしやすい工夫を設計時に盛り込むことも大切だなと思わされました。

手入れをすることで、家に愛着を持って頂く事にも繋がりますし、
資源を有効に使い、経年変化を許容する価値観が広がれば
全国どこに行っても同じ、という風に均質化してしまった住環境の中でも、味のある風景が育ったり、環境への負荷を抑えることにも繋がるのではないかと。

もちろん、足場を掛けての作業が基本ですので、このブログを見た方で2階建て以上の板壁のメンテナンスをお考えの方は
くれぐれもムリはせずに建設会社にご相談くださいね!

レッドシダー外壁のメンテナンス_e0132960_14463685.jpg
リフレッシュ完了です。





by o-oik | 2016-10-16 14:56 | メンテナンスのこと


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