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材木工場に行って来ました 1

やまぼうしにツツジが花盛り、昨日GWの初日は気持ち良い晴天でしたね。現場も本日、日曜からはお休みに入り、ほっと一息つきたいところ。
貯めていた雑事やらをきれいに片付ける目標を掲げつつ少々間が空いてしまったブログ更新。

上棟前に時間を巻き戻し、プレカットの担当の方からの紹介で、杉材の化粧梁や柱を今回入れることにした栃木県の二宮木材さんの工場視察の模様をばご紹介します。
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八溝杉の名で知られる栃木、茨木、福島に跨がる八溝山系の杉材を扱う二宮木材さんは、創業昭和22年。5代目という二ノ宮社長の案内で場内をまわりました。
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小雨降る中、八溝杉の特徴を伝えようと、丸太を前に熱の籠った解説。
始終、解説のトーンからは、八溝の杉が好きでたまらないという想いが伝わってきます。

木目が素直で、狂いにくく、大径木も豊富という八溝杉、秋田杉などのブランドに比べると耳慣れない名前かもしれませんが、実際に現場に入ったものを見ても、色味木目ともキレイな材を集めているようです。
国産の杉を住宅に使うことが今のように選択肢として定着する以前からの取り組みが実を結び始めたことに確かな手応えを感じて居るという話も聞け、これから徐々に生産量も増やして行こうという勢いが感じられました。


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柾目の材は、人の目で見て挽き方をコントロールできる大鋸(おおのこ)を付けた機械で加工します。

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柱や梁材は、最大で6mの材まで加工のできる自動運転の機械にて。
柱材は60年生の丸太から、梁材は80年生の丸太から加工しているとのこと。今回は一部6mものの梁も入れてもらいました。(となると、80年は愛着を持って住み継いでいただけるような家でありたいもの・・!です。)

丸太から落とした周囲の「白太」部分(比較的柔らかい辺材)は、羽柄材(間柱などの下地材)や内装用の羽目板に加工されます。一方、丸太の中心を含む「赤身」部分は、梁や柱材に加工されます。赤身は白太に比べ、腐朽にも強く、構造材のほか、外装材にも向く材です。
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2本の鋸が入って、柱が3本できあがり。

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材に応じて高温、中温、低温の3種類の温度の窯で人口乾燥をかけ、その後は倉庫で待機。(昨今はバイオマスボイラーが主流で、重油を焚くことは無いのだそう。)
梁材のストックが豊富で、今回案内していただいた工場の他にも、備蓄用の倉庫を所有。様々なオーダーに答えられるような体制を造っているそうです。変わった材寸でも応えますという姿勢がなんとも頼もしいです。 (その2につづく)
by o-oik | 2016-05-01 18:44 | 東埼玉の家


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