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ワークショップ報告その2 -「伝」で左官体験-

さて、すっかり季節は梅雨であります。晴れ間には夏雲がもくもくと。。。
なんと、5月に開催しました左官体験ワークショップの報告です汗

ちょっと気を失っている間に2ヶ月経過したんですね~というのは半分本気の冗談ですが(笑)
当日は、盛況にワークショップを終えることができました。
左官の白石博一さん、この機会をいただいた「伝」の大森裕子さん、
それに、お集まりいただいたみなさま、ありがとうございました。
フタをあけてみれば、「このために有給をとりました!」というツワモノもちらほら。。
みなさんの熱気と真剣な表情に、左官熱を再認識したWSとなりました。

記憶を手繰りつつ、早速写真で振り返ってみたいと思います。

                *   *   *

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まずは、左官職人の白石さんが、道具の使い方など説明してくれています。
参加者のみなさん、いきなりぐっと集中しています。

今回は、前日に作業した下塗りの上に、中塗り、上塗りの2回にわけて、土を塗って行きました。
益子の土に砂と藁スサを混ぜて、前日のうちに水で練っておいたものです。コテに乗せる白石さん。


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ずらり壁のまえにならぶ参加者のみなさま。
女性が多い!
付鴨居のような見切り材から上は、白石さんが朝のうちに仕上げた部分です。
プロの仕事は静かな湖面のようになめらかな仕上がり。
一方のワークショップ、上手く塗れるでしょうか。

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学校から帰ってきた「伝」の子供店長、りょうまくんも途中から参加してくれました。


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土壁の「磨き」という技術を応用した
「光る泥団子づくり」も体験。
深い藍色の土と、埴輪のようなオレンジ色の土から好きな方を選んで、ボールの上に塗り重ね磨いてゆきます。


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真剣。ちゃんと光っているの、わかるでしょうか?

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「土壁が好き」この日は興奮を隠せなかった「伝」の大森社長、そして左官の白石さん。

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道具の片付けまで楽しそう!?ありがとうございました。

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上塗り。仕上がりは近いです。コテ跡の目立つ部分を綺麗にととのえたり、ちり際(見切りの木枠のキワのこと)を押さえたり。みなさん、コテを持つのは初めてという方ばかりでしたが、良い壁に仕上げようという集中力と気迫を感じました。

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フィニッシュ。

実際にみていただきたい!
土と藁と砂と水を混ぜてできた壁は、柔らかい風合いになりました。
上塗りには糊を混ぜなかったので、土壁本来の調湿作用を阻害することもありません。
お店だし、硬くなるけど、丈夫にするのであれば、糊を(メトローズとか、のつなぎ剤)混ぜますか?と聞かれ「土だけで」と答えた大森社長の英断でした。

土と水だけで大丈夫?と思うところですが、長い年月を経ると、水だけで練った壁が一番丈夫なのです。
糊は、風化すると脆いのだそう。

とはいえ、土壁もみたことがなければ良さがわかりませんよね。
お近くにいらした際は、立ち寄って、実際に見てみてください。
鴨居の上と下で、プロと素人の仕上がり具合を比べることもできます。笑
味のある良い壁になっていますよ。

表参道市場「伝」
東京都港区北青山3-10-15
営業日   年中無休
営業時間 11:00-19:00
http://www.omotesandoichiba-den.com/
by o-oik | 2012-07-08 15:49 | お知らせ


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