今日から3月弥生。 着実に春に向かう毎日、だんだん日も長くなって来ましたね! 頂き物のふきのとうをどうやって食べようか、楽しみなこの季節。 (ふき味噌、辰巳芳子さんのレシピで作ろうかな。) 季節の変化もなんのその、今日も冬暖かい住まいについて続きです。(笑) * * * 前回の記事では、 室温は体感温度と異なること。 体感温度を上げるには、特に温度の下がる窓ガラスなど、開口部に対策を施すことが大切、というお話をしました。 リフォームの事例を例にとって、お話します。 断熱、耐震改修を行った カラマツ書庫の家。 こちらは、当時 収納しきれない本を納める本棚が欲しい、というご要望から始まった計画ですが 冬の寒さをどうにかしたい 地震が不安、などなど他にもご要望がありました。 モンダイの開口部ですが、もともと入っていた古いアルミサッシは シングルガラス(!)でした。 寒冷地なので、内側に木製のガラス引き戸が入っていましたが 隙間から冷気がビュービュー入ってくる。 今から40年ほど昔の建売住宅、当時の設計ではよくあることとして 開口部が大きすぎ、地震に耐える壁が不足していました。 また、人目に付きにくい裏側にある掃きだし窓は、温熱環境上のみならず、 防犯上もマイナスでお困りでした。 出窓があると、限られた面積でもより広く感じますよね。 こちらは、さきほどとは反対側から見た改修前の写真です。 奥の部屋は、もともと和室だったところを書斎に改装してありました。 左側に見えているガラス引き戸は、造りつけの本棚です。 が、 年月を経て、そこに納まりきらない本が入ったダンボールが部屋中に積まれ、足の踏み場のない状態でした…。 壁が迫った隣地境界に面する窓は「要りません!」とのことだったので 思い切ってふさいで壁をつくり、落ち着きのあるスペースにしました。 2階からの光で、蛍光灯が無くても明るいリビング兼書斎になりました。 床の段差も解消した、フラットな床のワンルームです。 ちなみに、窓下にある板状の細長いものは、暖房用の温水パネルです。 このように、冷気の侵入口になる窓下に熱源をもってくる、というのは 温水パネルを配置するときのセオリーのようなものですが、 こうやって寒さを取り除くことで、同じ室温でも暖かく感じる工夫をしています。 外からみると、これが こうなりました。 外壁の間口いっぱいのアルミサッシの幅を詰め出窓とし Low-Eガラスの入った樹脂サッシに入れ替え。 外観のポイントにもなったのではないかと思います。
by o-oik
| 2017-03-01 13:12
| 住まいにまつわる私の考え
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